Webサイトのアクセス解析を行う際に、必ず出てくるのが「セッション」という概念です。
セッションとは、あるユーザーがWebサイトを訪問した際に、そのユーザーのすべての行動をまとめたものを指します。
今回は、
- セッションの意味や計測方法
- アクセス解析への活用方法
- セッション数を増やす方法
について解説します。
Webのセッションとは?
セッションとは、あるユーザーがWebサイトを訪問した際に、そのユーザーのすべての行動をまとめたものを指します。
セッションの定義
セッションの開始は、ユーザーがWebサイトにアクセスしたときから、終了は、ユーザーがWebサイトから離脱したときと定義されます。
セッションの構成
セッションは、以下の3つの要素で構成されます。
- ユーザーの識別
- 訪問時間
- 訪問ページ
ユーザーの識別は、ユーザーのIPアドレスやCookieなどによって行われます。
訪問時間は、ユーザーがWebサイトにアクセスした時刻から離脱した時刻までの時間を指します。
訪問ページは、ユーザーが訪問したページのリストを指します。
Googleアナリティクス4のセッションとは?
Googleアナリティクス4では、セッションの定義が変更されました。
Googleアナリティクス4では、セッションは、ユーザーがWebサイトにアクセスした最初のページから、28日間以内に訪問したすべてのページの集合と定義されます。
つまり、Googleアナリティクス4では、セッションは、ユーザーが28日間以内にWebサイトを複数回訪問しても、1つのセッションとしてカウントされます。
セッションと関連のあるキーワード
PV(ページビュー)
PVとは、ページビューの略で、ユーザーがWebサイトの1ページを表示した回数を意味します。
セッションとは異なります。
ユーザーの識別は行われないため、同じユーザーが同じページを複数回表示しても、1PVとしてカウントされます。
UU(ユニークユーザー)
UUとは、ユニークユーザーの略です。
Webサイトを訪問したユーザーの数を意味します。
セッションとは異なります。
ユーザーの識別はIPアドレスやCookieなどによって行われます。
そのため、同じユーザーが複数回訪問しても、1UUとしてカウントされます。
IMP(インプレッション)
IMPとは、インプレッションの略で、広告がWebサイトに表示された回数を意味します。
セッションとは異なります。
ユーザーの識別は行われません。
同じユーザーが同じ広告を複数回表示しても、1IMPとしてカウントされます。
セッションの計測方法
セッションは、アクセス解析ツールを使用して計測することができます。
アクセス解析ツールでは、
- セッションの開始時刻
- 終了時刻
- 訪問ページ数
- 訪問時間
などの情報を取得することができます。
代表的なアクセス解析ツールとしては、GoogleアナリティクスやAdobe Analyticsなどが挙げられます。
Google アナリティクス4でのセッションの計測方法
Google アナリティクス4では、セッションの定義が変更されました。
Google アナリティクス4では、セッションは、ユーザーがWebサイトにアクセスした最初のページから、28日間以内に訪問したすべてのページの集合と定義されます。
そのため、Google アナリティクス4では、セッションは、ユーザーが28日間以内にWebサイトを複数回訪問しても、1つのセッションとしてカウントされます。
Google アナリティクス4でのセッションの計測方法は、以下のとおりです。
セッションの関連する指標としては、以下のようなものが挙げられます。
- セッション数
- セッションの平均時間
- セッションあたりのページビュー数
- 必要に応じて、セッションの条件を変更します。
セッションの条件を変更することで、
- 特定のユーザーのセッション
- 特定のページを閲覧したセッション
などを分析することができます。
Adobe Analyticsでのセッションの計測方法
Adobe Analyticsでは、セッションの定義はGoogle アナリティクス4と同様です。
Adobe Analyticsでのセッションの計測方法は、以下のとおりです。
- Adobe Analyticsのレポートで、セッションレポートを開きます。
- レポートで、セッションの関連する指標を確認します。
セッションの関連する指標としては、以下のようなものが挙げられます。
- セッション数
- セッションの平均時間
- セッションあたりのページビュー数
- 必要に応じて、セッションの条件を変更します。
セッションの条件を変更することで、特定のユーザーのセッションや、特定のページを閲覧したセッションなどを分析することができます。
両者の違い
Google アナリティクス4とAdobe Analyticsのセッションの計測方法の違いは、セッションの定義と、セッションレポートの表示方法です。
Google アナリティクス4では、セッションの定義が変更され、28日間以内にWebサイトを複数回訪問しても、1つのセッションとしてカウントされます。
また、セッションレポートでは、セッションの関連する指標を1つの画面に表示することができます。
Adobe Analyticsでは、セッションの定義はGoogle アナリティクス4と同様です。
しかし、セッションレポートでは、セッションの関連する指標を複数の画面に分けて表示しています。
セッションをアクセス解析に活かす方法
セッションは、アクセス解析において重要な指標のひとつです。
セッションをアクセス解析に活かすことで、以下のことが可能になります。
- ユーザーの行動を理解する
- サイトの改善施策を検討する
- マーケティング戦略を立てる
セッションの分析を行うことで、ユーザーの行動を理解しましょう。
- サイトの改善施策
- マーケティング戦略
を考える際のヒントを得ることができます。
セッション数を増やす方法
セッション数を増やすためには、以下の施策を行うと効果的です。
- アクセスを増やす
- セッションの長さを伸ばす
- セッションの回数を増やす
アクセスを増やすためには、SEOやSEMなどの施策を行うと効果的です。
セッションの長さを伸ばすためには、ユーザーにとって有益なコンテンツを提供する施策を行うと効果的です。
セッションの回数を増やすためには、ユーザーがWebサイトを再訪したくなるような施策を行うと効果的です。
セッション数を増やす施策の注意点
セッション数を増やすためには、短期的な施策ではなく、長期的な施策を行うことが大切です。
また、セッション数を増やすことにばかり注力するのでは効果が期待できません。
- ユーザーの満足度
- コンバージョン率
なども重視する必要があります。