店舗物件を探す際に、よく目にする「居抜き物件」という言葉。
一体、どのような物件のことを指すのでしょうか。
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今回の記事では、
- 居抜き物件の意味やメリット・デメリット
- スケルトン物件との違い
- 向いている人・向いていない人
などを解説します。
居抜き物件とは
居抜き物件とは、前テナントから内装や設備を引き継ぐ物件のことです。
- 天井や壁
- 床
- 照明
- 厨房設備
- トイレ
など、内装や設備がそのまま残っている状態です。
居抜き物件は、前テナントから内装や設備をそのまま引き継ぐため、開業にかかる費用を抑えることができます。
居抜き物件のメリット
居抜き物件には、以下のメリットがあります。
- 開業にかかる費用を抑えられる
- すぐに営業を開始できる
- 前テナントの集客力を引き継げる
開業にかかる費用を抑えられる
居抜き物件は、前テナントから内装や設備をそのまま引き継ぐため、開業にかかる費用を抑えることができます。
内装や設備の費用は、物件の広さや内装や設備のグレードによって異なります。
しかし、一般的にスケルトン物件と比べて、20~50%程度の費用を抑えることができます。
すぐに営業を開始できる
居抜き物件は、内装や設備の工期が短いため、すぐに営業を開始することができます。
スケルトン物件の場合。
内装や設備の設計・施工を行うため、工期が数ヶ月かかることもあります。
前テナントの集客力を引き継げる
居抜き物件は、前テナントの集客力を引き継ぐことができます。
前テナントによってすでに集客基盤が築かれているため、新規開業するよりも集客にかかる費用や時間を抑えることができます。
居抜き物件のデメリット
居抜き物件には、以下のデメリットもあります。
- 前テナントの内装や設備が気に入らない場合がある
- 前テナントの契約内容を引き継ぐ必要がある場合がある
前テナントの内装や設備が気に入らない場合がある
居抜き物件は、前テナントの内装や設備が気に入らない場合があるかもしれません。
例えば、前テナントが飲食店だった場合。
厨房設備やテーブル、椅子などがそのまま残っている場合があります。
そのため、
- 自分の店舗の業種
- コンセプト
に合った内装や設備を用意できない可能性があります。
前テナントの契約内容を引き継ぐ必要がある場合がある
居抜き物件は、前テナントの契約内容を引き継ぐ必要がある場合もあります。
例えば、前テナントとの間で、家賃や敷金、礼金などの契約内容が合意されている場合。
それらの契約内容を引き継ぐ必要があります。
内装や設備の状態が悪い場合がある
居抜き物件は、前テナントによって使用されていた物件です。
そのため、内装や設備の状態が悪い場合があります。
例えば、
- 壁や床に汚れや傷がある。
- 設備に不具合がある。
などの可能性があります。
そのため、内装や設備の修繕や交換に費用がかかる可能性があります。
居抜きとスケルトンの比較ポイント
居抜き物件とスケルトン物件の比較ポイントは、以下のとおりです。
ポイント | 居抜き物件 | スケルトン物件 |
---|---|---|
内装や設備 | 前テナントから引き継ぐ | 自分で用意 |
費用 | 内装や設備の費用が抑えられる | 内装や設備の費用がかかる |
工期 | 内装や設備の工期が短い | 内装や設備の工期がかかる |
自由度 | 内装や設備の自由度が低い | 内装や設備の自由度が高い |
イメージ | 前テナントのイメージを引き継ぐ | 新しいイメージを実現できる |
居抜き物件が向いている人
居抜き物件は、以下の人に向いています。
- 開業にかかる費用を抑えたい人
- すぐに営業を開始したい人
- 前テナントの集客力を引き継ぎたい人
居抜き物件が向いていない人
居抜き物件は、以下の人に向いていません。
- 前テナントの内装や設備が気に入らない人
- 前テナントの契約内容を引き継ぎたくない人
- 自分の好きな内装や設備で店舗をつくりたい人