店舗を開業する際には、まず物件探しから始まります。
しかし、店舗物件の探し方は複雑で、初心者にはハードルが高いものです。
そこで今回は、
- 店舗物件の探し方
- 契約の流れ
を徹底解説します。
店舗物件の探し方を知り、失敗のない開業を実現しましょう。
賃貸契約の流れ
店舗物件の賃貸契約は、一般的な賃貸物件とほぼ同じ流れで進みます。
- 物件を探す
- 物件を内見する
- 入居申し込みをする
- 契約書を交わす
- 敷金や保証金などの初期費用を支払う
- 物件の引き渡しを受ける
店舗物件を探す時の条件とは
店舗物件を探す際には、以下の条件を決めておくことが大切です。
- 物件の所在地
- 物件の広さ
- 物件の形状
- 物件の設備
- 家賃
また、店舗の業種やターゲット層によっても、必要な条件は変わってきます。
物件を探す時に出てくる用語
店舗物件を探す際には、以下の用語を覚えておくと便利です。
居抜き物件とは
居抜き物件とは、前テナントから内装や設備を引き継ぐ物件のことです。
内装や設備がそのまま使えるため、開業にかかる費用を抑えることができます。
テナント募集とは
一方、テナント募集とは、店舗物件の空き情報を募集することです。
店舗物件を借りたい人は、テナント募集をしている物件の中から、自分に合った物件を探すことになります。
テナント募集と居抜き物件の違い
両者の違いは、内装や設備が引き継がれるかどうかです。
居抜き物件は、内装や設備が引き継がれるため、開業にかかる費用を抑えることができます。
一方、テナント募集の物件は、内装や設備が引き継がれません。
つまり、開業にかかる費用は高くなります。
居抜き物件のメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 開業にかかる費用を抑えられる
- 内装や設備をそのまま利用できる
- すぐに営業を開始できる
居抜き物件のデメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 前テナントの内装や設備が気に入らない場合がある
- 前テナントの契約内容を引き継ぐ必要がある場合がある
テナント募集物件のメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 自分の好きな内装や設備にできる
- 前テナントの契約内容を引き継ぐ必要がない
テナント募集物件のデメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 開業にかかる費用が高くなる
- 内装や設備を整えるまでに時間と費用がかかる
- すぐに営業を開始できない場合がある
居抜き物件とテナント募集物件のどちらを選ぶかは、店舗の業種やターゲット層、開業資金などによって異なります。
- 開業にかかる費用を抑えたい場合は、居抜き物件がおすすめです。
- 自分の好きな内装や設備にしたい場合は、テナント募集物件がおすすめです。
どちらを選ぶにしても、物件を内見して、実際に自分の目で確認することが大切です。
物件を内見する時の質問事項
物件を内見する際には、以下の質問事項を準備しておきましょう。
- 物件の詳細
- 物件の設備
- 物件の修繕状況
- 周辺の環境
- 家賃や保証金などの費用
具体的な質問方法としては、以下のようなものが挙げられます。
- 物件の詳細
- 物件の所在地はどこですか?
- 物件の広さはどのくらいですか?
- 物件の形状はどのような形ですか?
- 物件に備え付けられている設備はありますか?
- 物件の使用可能日はいつですか?
- 物件の設備
- エアコンは付いていますか?
- 照明はどのような照明ですか?
- トイレはウォシュレット付きですか?
- キッチンはどのようなキッチンですか?
- 給湯設備はどのような給湯設備ですか?
- 防犯設備はありますか?
- 物件の修繕状況
- 天井や壁の状態はいかがでしょうか?
- 床の状態はいかがでしょうか?
- 設備の状態はいかがでしょうか?
- 周辺の環境
- 最寄りの駅やバス停はどこですか?
- 周辺にどのような店舗や施設がありますか?
- ターゲット層の利用のしやすさはいかがでしょうか?
- 家賃や保証金などの費用
- 家賃はいくらですか?
- 保証金はいくらですか?
- 敷金はいくらですか?
- 礼金はいくらですか?
- 仲介手数料はいくらですか?
また、物件を内見する際には、以下の点にも注意しましょう。
- 時間に余裕を持って内見する 物件の隅々まで確認するために、時間に余裕を持って内見しましょう。
- 自分の目で確認する 担当者から説明を受けるだけでなく、自分の目でしっかりと確認しましょう。
- 質問を忘れない 事前に準備した質問事項を忘れずに、質問しましょう。
物件を内見して、自分に合った物件を見つけましょう。
入居申し込み時の4つの注意点
入居申し込みをする際には、以下の4つの注意点に気をつけましょう。
- 入居申し込みの意思表示
- 審査の申込み
- 契約書の交わし
- 初期費用の支払い
入居申し込みの意思表示
入居申し込みをする際には、必ず入居の意思表示をしましょう。
入居の意思表示がなければ、入居申し込みは成立しません。
入居の意思表示は、口頭や書面で行うことができます。
口頭で入居の意思表示をする場合。
必ず担当者の前で入居の意思を表明しましょう。
書面で入居の意思表示をする場合。
入居申込書に必要事項を記入して、担当者に提出しましょう。
審査の申込み
入居の意思表示をした後、審査の申込みを行います。
審査では、収入や勤務先などの条件を審査されます。
審査に落ちてしまうと、入居が認められません。
審査の申込みは、不動産会社に申し込みます。
不動産会社は、入居申込書に記載された情報をもとに、審査を行います。
契約書の交わし
審査に通過すると、契約書の交わしを行います。
契約書には、物件の詳細や契約条件などが記載されています。
契約書の内容をよく確認してから、署名捺印しましょう。
初期費用の支払い
契約書に署名捺印したら、初期費用を支払います。
初期費用には、
- 家賃の1ヶ月分
- 保証金
- 敷金
- 礼金
- 仲介手数料
などがあります。
初期費用は、現金で支払うか、銀行振込で支払うことができます。
入居申し込みをする際には、上記の4つの注意点をしっかりと確認しましょう。
家主調査とは
物件を借りる際には、家主の情報を調べておくことも大切です。
家主調査を行うことで、トラブルを未然に防ぐことができます。
物件契約とは
物件契約とは、賃貸借契約のことです。
契約書には、
- 物件の詳細
- 契約条件
などが記載されています。
契約書を交わす前に、内容をよく確認しましょう。
物件の引き渡しとは
物件の引き渡しとは、賃貸借契約が成立した際に、物件の所有者から借主に物件を渡すことです。
物件の引き渡しを受ける際には、物件の状態を確認しましょう。
物件探しは地元の会社に相談すべき理由
物件探しは、地元の会社に相談することをおすすめします。
地元の会社は、周辺の環境や物件の情報を熟知しています。
的確なアドバイスを受けることができます。
- 他のテナントの様子
- 外壁塗装などメンテナンス管理
- 管理会社の対応力
- セキュリティの状況
- 周辺のライバル
- ターゲット層の利用の様子
など、可能な限り、知っている情報を複数の不動産屋で確認してみましょう。