こんにちは。
SEO対策,MEO対策,PPC広告運用の内製化サポートを行っています「Webconsul」です。
企業のWeb集客の際、よくある質問をご紹介します。
「リスティング広告とSEOはどっちの方が効果が良いのでしょうか?」
この答えは、LPの精度やブランディング(知名度)、扱うサービスや商品の価格設定、市場のライバルの動きなどさまざまな要素を比較検討することが大切です。
しかし、どちらかではなく、弊社では「併用」する方法を推奨しております。
今回の内容は、リスティング広告とSEOの違いについて、解説しています。
リスティング広告とは
リスティング広告とは、検索連動型広告のこと。
上記の画像のように、「広告」とはっきり明記されているのが特徴です。
メリット
- クリック課金型
- クリック単価は競争入札によって、決定します
- 表示されるだけであればコストがかからない
- 即効性が高い
- ライバルが少ない市場の場合、少ない広告費で運用が可能
よくある誤解
「Googleにお金を払えば、上位に表示してくれる」
こんな表現で案内をする電話営業の話を鵜呑みにしてはいけません。
デメリット
- クリック率が低い(平均3%~5%と言われています)
- 確実に売れる、反応があるというわけではない
- 競合が増えれば、当然市場が飽和状態になりやすい
- 常に広告経費をかけ続けなければいけない
- セールスページ(ランディングページ)の修正にもコストが発生する
- 毎月の広告費が安い個人事業や中小零細は資金力のある企業には露出で勝てない
などいろいろなデメリットもあります。
最大のデメリットは、広告を止めればその分集客力は一気に下がるということです。
SEOとは
SEOとは、Search Engine Optimizationの略で、日本語に訳すと「検索エンジン最適化」を意味します。
SEO対策とは、簡単に言えば、Google検索結果で1ページ目(1位から10位以内)の表示を目指すための施策を行うことです。
Googleの検索順位は、人気順ではありません。
独自のアルゴリズムによって、200以上存在するといわれている項目をクローラーが巡回しながら、データを集計し、検索結果に表示しています。
つまり、実施する対策法は、そのアルゴリズムを分析、解析し、検索ユーザーにとって有益な情報をクローラーにも理解しやすい形のページに仕上げるという作業です。
結果的に、1日2日で完成することではなく、3ヶ月、6ヶ月、1年以上かけてじっくり施策を行っていきます。
検索順位が上がるメリット
検索順位が上がることで、当然ながら、クリック率やアクセス数も増加します。
広告よりもクリック率が高いことが一般的に知られています。
1位であれば、20%以上のクリック率を見込めますし、10位以内であれば、1%台のクリック率が見込めます。
さらに、クリックされても、課金されませんので、アクセス数が増えることで広告経費を心配する必要もありません。
SEOのデメリット
- 即効性は低いため、中長期の計画が必要です
- 対策を続けても効果が出ないこともあります
- アルゴリズムの変動によって、順位は上がることも下がることもあります。
リスティング広告とSEOの違い
リスティング広告とSEOは、まるで性質が違うものです。
わかりやすく解説します。
リスティング広告の強み
リスティング広告は、いわば一発勝負の世界です。
他の広告よりも目立つ、目を惹く広告文があれば、クリックされます。
しかし、クリックされた後のページ内のコンテンツが不作では、反応は出ません。
つまり、言い方を変えると、専門のページのクオリティが高い会社ほど勝てる(反応が出る)可能性が高いのです。
SEOの強み
SEOは、いわば認知と教育の世界です。
広告よりも一般のコンテンツの方がクリックされます。
つまり、わかりやすいとか役に立つ情報があったという「認知」や「共感」を軸に顧客との信頼関係を築き上げていきます。
広告という印象がないため、会社のファンを育てることで、リピーターや生涯の顧客になる可能性もあります。
決定的な違い
リスティングとSEOの最大の違いは、ターゲットです。
簡単に言えば、
リスティング向きなのは、「急いでいます」というお客様。
SEO向きなのは、「すぐではないけど」というお客様。
即決するのは難しいという顧客向けのアプローチなら、SEO対策のほうが確実に資産化しやすいのです。
一方で、すぐ即決できる商材やサービスを提供する会社であれば、迷わずリスティングで勝負をする価値はあります。
リスティング広告とSEOの効果の比較
結果的にどちらの方がいいのかわからない!というお客様からのご相談には、弊社では必ずこうお伝えします。
LP(ランディングページ)やセールスページの精度は?
この答え次第だと思っております。
いくらサービスや内容が素晴らしい商品でもその魅力が可視化されていないLPでは、反応は出ません。
これは、10年以上さまざまな業種、職種で携わってきた中で、すべての案件で共通しています。
一方で、目的や商材によって決めるべきということをお伝えしております。
リスティング広告とSEOの併用
それぞれの弱点を比較するとわかりやすいです。
弱点となる項目 | リスティング広告 | SEO |
即効性 | 高い | 低い |
掲載順位 | 品質スコアを高くしなければコストがかかる 入札単価が上がれば、比例してコストも上がる | 同じ金額でも複数が同時に上位に掲載される可能性あり |
掲載費用 | 高くなる可能性が高い | 3ヶ月~1年程度は最大でかかるがその後は少しずつ軽減できる可能性がある |
それぞれの弱点を理解しておくことが大切です。
リスティング広告の弱点
- 入札形式なので、ライバルが増えれば、市場の価格も上昇しやすい(初期の3倍、4倍になることも普通にある)
- 月額投資金額によって、広告の露出度に差が出やすい(大手が中小に勝つ傾向がある)
- ランディングページの定期的なメンテナンス(改修)が必要になる(ランニングコストが発生する)
などがあります。
つまり、成果が出るまでに期間が短い場合でも、その後は同じコストで常に同じ成果が続くとは限らないのです。
さらに、クリック率も低いです。
検索結果1位よりも上部に表示されるからと言って、クリック率が20%以上を維持するとは限りません。
多くても10%台が一般的です。
つまり、そこまでクリック数が多い状態が続くとは言えません。
その背景には、「広告」とはっきり掲載されていることも原因と言えます。
「広告ならいらない」「広告ではなく、客観的な意見が見たい」というユーザーの悩みに答えるコンテンツが、検索結果上位に多数いるのが現実です。
セールスを嫌い、あえて広告を見ないユーザーに対しては、ブランディングも認知も教育も共感も伝えられません。
SEOの弱点
SEOにも弱点はあります。
簡単に言えば、上位に表示されるまでには一定の期間が必要になること。
つまり、本当にどうなるかは明確ではないままのランニングコストが発生します。
例え、成果報酬であったとしても、その分コストは定額制よりも格段に高くなります。
さらに、最初に目にするほとんどのページは、コラムなどの情報コンテンツ。
つまり、商品案内ページ等が最初に出てくるわけではありません。
よって、成果となるコンバージョン(成約)につなげるためには、時間と手間と労力が必要になります。
併用するメリット
最大のポイントは、「キーワード選定」です。
- 指名キーワード
- 商品名
上記のようなキーワードは、リスティング広告に強いです。
一方で、「口コミ、評判」等のように、他者の意見を参考にしたい人達に向ける情報は、SEO対策の方が強いです。
つまり、行動意欲が高いか、低いか?
この答えが、リスティング広告とSEO対策を使い分けるポイントになります。
コンテンツの決定的な違い
SEOに必要なのは、SEOライティング
リスティング広告に必要なのは、セールスライティング。
全く別物です。
つまり、結果を出すためには、それぞれの分野に強いライティングスキルが必要になります。
特に、リスティング広告の場合は、そのターゲットの悩みや落とし込みの流れをきちんと業界を理解している会社に依頼することが重要です。
ただ単に認定等を掲げていても、それは単なる設定の問題です。
そういう資格よりも「業界に精通する知識や経験、ターゲットの悩みに寄り添うコンテンツ制作」ができなければ、YahooでもGoogleでも成果が出ません。
どちらを使うべきか悩まれているなら、まずはお気軽にご相談ください。